近年、エッジAIが盛り上がりを見せる中で、その処理をするデバイスも多岐にわたりラインナップされており、どれを選べばよいか悩まれている方も多くいらっしゃることと思います。
そこで今回は株式会社エー・ディ・ティが正規代理店を務めるLantronixのラインナップするSOM(システムオンモジュール)、SiP(システムインパッケージ)コンピューティングデバイスと、Nvidia(エヌビディア) Jetson Orin/Jetson Nanoシリーズ、およびRaspberry Pi(ラズベリーパイ) 5のスペックを比較いたします。 Raspberry Pi 5は単体ではAI処理エンジン非搭載のため、AI HATデバイスを搭載した場合の性能を記載します。
AI性能処理 x 消費電力での性能比較

各グレードの製品において、Nvidia JetsonやRaspberry Piと比較して、LantronixのSOMは消費電力が小さく、処理性能が高いことが分かります。LantronixはQualcommのスマホ向けCPUから派生した産業向けCPU Dragonwing™を使用しながら、得意の産業領域向けに最適化するように、ワンチップ/モジュール化をしています。Jetson Nanoは2027年1月でのEOLが発表されております。是非、代替品のご検討の際には、Lantronix SOM/SiP製品を含めてみてはいかがでしょうか。
性能比較の詳細

Lantronix SOM/SiPの採用アプリケーションと特徴まとめ

◆高性能と低消費電力性能の両立
・スマホ向け小型/低発熱チップを利用。
・Open-Q4210クラス(Jetson Nanoと同等のTOPs)であればファン/ヒートシンクは不要。
◆産業向けの需要に対応
・本来モバイル向けのCPUのためMOQが非常に大きい / 技術ライセンスにより契約費用が発生する。
⇒ LantronixとQualcommとの包括的なパートナーシップにより、少ロットから提供可能。契約費用もなし。
◆開発コストの低減
・CPUだけでなくメモリ/電源などの周辺回路も含めてモジュール化されている。複雑な実装もなし。
・OS(Linux/Android)はインストール済み。ファームウェア/アプリケーション開発に注力できる。
◆米国Lantronix社が提供する安心・安全
・セキュアな通信を軸として、産業領域向けに35年以上の実績。日本法人は2003年に設立。
・NDAA/TAAへの準拠など、近年のカメラアプリケーションに求められる地政学リスクへの対応済み。
株式会社エー・ディ・ティのサポート
◆初期セットアップ済みの評価環境を提供!
・環境構築済みのBSPをお渡しすることが可能です。
・株式会社エー・ディ・ティで作成した画像認識などのデモ向けサンプルプログラムを組み込んだ状態でお渡しいたします。
◆開発製造受託も可能!
・SOM/SiP製品の周辺含めたボード設計やファームウェア・ソフトウェア構築から、
製品全体、ケースのみに至るまであらゆる対応が可能です。
・製品コンセプトや仕様検討段階から、試作/試験/量産製造/保守にわたるまでご支援が可能です。